医院コラム

歯周病とアルツハイマー型認知症

皆様もご存知の通り、日本では高齢化が進み、それに伴って認知症になる方も急増しています。
認知症は、「もの忘れ」「周囲の会話についていけなくなる」「好きだったことをしなくなる」のような変化がきっかけで、見つかることが多いようです。進行すると、徐々に生活に支障をきたすようになっていきます。認知症の中でも特に『アルツハイマー型』が1番多く、約7割を占めると言われています。

アルツハイマー型認知症の方の脳内では「炎症」が起き、「ゴミ」【アミロイドβ:ベータ】が蓄積しています。炎症とアミロイドβで脳細胞が死滅すると、脳が委縮して認知症になると考えられています。アルツハイマー型は長いスパンで進行し、なんと発症の25年も前からアミロイドβが蓄積され始め、発症の15年前から海馬(最近の出来事を記憶する脳の部位)の体積が減少し始めます。発症5年前にはさらに海馬の減少が進み、「物忘れ」が始まります。その後、発症してから5年以内には要介護となります。

アルツハイマー型認知症

認知症を防ぐ手立てはないのでしょうか?

アルツハイマー型認知症欧米の研究で、「アルツハイマー型の方の脳で歯周病菌(Pg菌)の成分が検出」され、「歯周病の人の方が認知機能が低下しやすい」ことが分かりました。

また、日本の九州大学の研究でも、「歯周病菌(Pg菌)があると口の中の歯茎でアミロイドβが作られて、どんどん脳に運ばれてしまう」「しかも、歯周病菌(Pg菌)があるとアミロイドβを体外に排出しにくくなるため、脳内により蓄積されやすい」ことが分かりました。

これらのことより、歯周病を治すことにより、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβの脳内への蓄積を減らすことができるという事がわかります。

健康で長生きするためには、歯周病を治すことがとても重要です!歯周病は再発しやすいので、定期健診&クリーニングを受けて、健康(健口)な状態を保ってください。



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